制作過程

唯一の直系窯である髙取焼宗家は、現在でも遠州流のお家元にご指導いただきながら、作陶しております。

土造りCLAY

髙取焼宗家の土は、小石原で採れるやや鉄分を含んだ土と福岡市の七隈で採れる白土が原料です。
その2種類を独自でブレンドして、オリジナルの粘土を作っています。
多くの窯元が陶土を購入して制作する中、当家では伝統技法によって陶土を一から手作りしています。
そのためキメが細かく、薄くて軽い磁器に近い美しい陶器となります。
まず、写真にあるような川の水を利用した「唐臼」(からうす)で原料の土を1か月間砕き搗いて、水に溶かしてざるで濾していきます。
2〜3ヶ月程かけて、手作業で濾していった泥漿をポンプで吸い上げて、板状の粘土を作ります。
その後、土練機によって真空をかけて筒状にし、数か月間、寝かせてから使います。

手間暇かけてこそ伝統の器は生まれるのです。

成形・乾燥FORMING

成形はろくろで一つひとつ丁寧に作り上げていきます。
手作りならではの唯一無二の作品となります。

削り・乾燥SHAVING

乾燥させたら、高台を削りさらに完全に乾燥させます。

釉薬は秘伝書により伝えられています。
原料はたった4つ。「藁灰」「木灰」「長石」「酸化鉄」

素焼き・釉薬掛けGLAZE

どれも自然から成り立つ素材です。
化学的なものは一切使っていません。

『体に優しい器』=『オーガニックな器』と言ってもよいでしょう。
 
水やお茶・お酒など安心して注いでお召し上がりください。

窯積み・窯焚きBAKE

施釉の終わった器は窯の中に並べられていきます。
髙取焼宗家には大きな登り窯、小さな単窯とあります。
どちらも薪で焼いていきます。
長年の経験で培われた感性で、温度を調整していきます。
焔との戦いでもあり語らいでもある時間です。
おおよそ1250~60℃で焼成します。

その後、窯の内部が100℃以下になるまでゆっくりと冷やします。
冷却が足りないと割れてしまいます。
窯出しは、緊張と期待でいっぱいになります。
ひとつひとつ丁寧に取り出します。

検品・完成INSPECTION

出された器を検品していきます。
高台周りの掃除や花入などは水漏れがないかなどのチェックをします。

そうして漸く皆様の前にお目見えすることができます。

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